HOME > 代表対談 > ×マークエステル・スキャルシャフィキ(6/6)
片山 私は事業家ですので、マークさんの話を聞いていて事業家として何が出来るだろうかということを考えていました。 実は、私が運営しているある会社には、いま日本全国に数万人くらいの共同事業者がいます。 ひとりの事業者にさらに10人の共同事業者がいると仮定すると、優に数十万人から数百万人の組織になります。 将来的には500万人、最終的には1000万人くらいの組織にしたいと考えているのですが・・・。
マーク氏 日本全国に仲間がいるというのは素敵ですね。 うらやましいです。
片山 マークさんが神話の絵を奉納された日本全国の神社に私の仲間つまり共同事業者を集め、その絵に込められている物語や、マークさんがどんな思いでその絵を描かれたのかなどを話していただきたいですね。 そんな活動にマークさんは協力していただけますか?
マーク氏 もちろんです。 それこそが私がやりたかったことですから。 私の個展会場で、私の絵を見て、私の話を聞いて泣き出す日本人がたくさんいます。 そして、みんな泣いた後すごくさわやかな表情になります。
片山 みなさん自分が日本人であることのすばらしさを再発見するのでしょうね。
マーク氏 そうだと思います。
片山 月に1回開催したとして、年に12回。日本全国の神社にあるマークさんの130枚の絵の話を聞くには10年以上かかるという計算になりますね。
マーク氏 何年かかっても是非やりたいです。
片山 マークさんが引き受けてくださるなら、私はその活動を全面的に支援したいと思います。
マーク氏 ありがたいお話です。 いま130枚ですが、私はまだまだ描き続けますので、この活動はエンドレスになりますね。
片山 何年かかってもやり続ける価値のあることです。 多くの日本人がその存在すら忘れてしまった神話・・・このままでは日本人は自分たちのルーツを見失ってしまいます。 フランス人のマークさんをも魅了した日本人のルーツを・・・。
マーク氏 日本人はすべての人が神道の心を持っていて、大自然の摂理を心のどこかで理解している民族だと私は思っています。 食事の前の"いただきます" は自然に向かって発している言葉ですよね? すごい言葉です。 世界中どこを探してもこんな言葉を持っている国はありません。 その日本人の精神性を象徴しているものが神話なのです。 私は、祖国フランスと同じくらい日本を愛しています。 だから私は描き続けます。
片山 うーん、すばらしいお言葉です。 日本人としてとてもうれしいです。 残念ながらいま世界は決して平和な時代を謳歌しているとは言えません。 世界中の人々が自分たちのルーツをきちんと見据え、 そこに宿っている誇りを取り戻し、そして、世界中の人々が互いに尊重し合えば、進むべき道がはっきりと見えてくるはずです。 まず日本から・・・是非マークさんのお力をお借りしたいと思います。
マーク氏 はい、喜んで。
片山 きょうはお会い出来て本当によかったです。 また貴重なお時間を拝借し、ありがとうございました。
マーク氏 どういたしまして。是非、片山会長のご提案を実現させましょう。
片山 ええ、やりましょう! マークさん、よろしくお願いします。