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♯4. 中国・韓国での活動そして世界へ

片山 マークさんは現在、中国と韓国の神話も描かれているとお聞きしましたが・・・。

マーク氏 はい、もう何度も中国、韓国に足を運び、向こうで個展も開いています。 中国、韓国と日本は、近くの国同士なのに決して仲がよいとは言えませんよね?

片山 残念ながらそうですね。

マーク氏 でも神話の世界では、日本も中国も韓国も同じものを大切にしています。 つまり、基本にある価値観は同じなのです。 神話によってお互いがもっと理解し合い、もっとよい関係が築けるのではないかという夢のような願いを持って私は絵を描いています。

片山 私の友人に著名な文化人がいまして、彼は大学の講師もしていて、ある時300人ほどの学生に"君たちのおじいさんがどこで生まれてどこで育ったかを知っているか"と質問してみたそうです。

マーク氏 フランス人は、自分のおじいさんのことはたぶんみんな知っていますね。

片山 ところが日本の大学生はほとんど知らなかった。 自分のルーツも知らないで、日本の伝統や文化を未来に継承していくことが出来るのだろうか、と私の友人は大変憂慮していました。

マーク氏 人間は未来からではなく過去から学ぶものですからね。 お友だちが心配される気持ちはよくわかります。

片山 マークさんの中国、韓国の神話を描くという活動は、夢ではなく必ず三国の友好につながっていくと思います。 政治とか経済ではなく、人と人の心が通じ合うことがいちばん大切ですからね。

マーク氏 片山会長に賛同いただけてうれしいです。

片山 中国、韓国だけではなく、神話に象徴される日本人の自然を敬う気持ちや、人と人のつながりを尊重する日本人の精神性を世界に広げる役割を、マークさんには是非担っていただきたいですね。

マーク氏 はい、それが私の使命だと思っています。 たとえば、最近のフランス料理の80パーセントは日本の影響を受けています。 禅はフランスでは多くの人々に支持され、 "Zen"はいまやフランス語です。 日本の精神性や文化は世界中に受け入れられ広がっています。

片山 しかし、日本人は外国にものを売ることは上手ですが、自分たちの文化を伝えるのは下手ですからね。

マーク氏 それが日本人の美徳でもあるのですが・・・。

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